
お客さまはここで判断。カットのうまい美容師とは?
お客さまにとって美容師に求める重要なポイントはカット技術のうまさです。この技術の差によってお客さまに再度サロンを利用してもらえるかどうか大きく変わってきます。
では、「カットのうまい」美容師とはどのような条件を満たしている人を指すのでしょうか。
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伸びてもきれいな状態をキープできる
お客さまが求めているものは「ずっときれいな」ヘアスタイルです。
サロンに行った日「だけ」きれいなスタイルに仕上がっても、翌日以降には理想のスタイルになれないのでは意味がありません。サロンに行った日から伸びてくる間もきれいで、スタイリングもしやすいと思ってもらえるヘアスタイルにすることが本当に技術のある美容師です。
・1か月経ってもスタイルが維持できる
・スタイリングがしやすい
・骨格の形から似合うスタイルを選出している
この3点が「カットがうまい」と言われる美容師の基準です。
①1か月経ってもスタイルが維持できる
ハサミの使い方はもちろん、ブロッキングやスライス、コーミングのなどが上手にできていれば、時間が経ってもスタイルは美しいままの状態がキープできます。美容師自身がカットしやすいという理由で変な癖がついてしまっていると、ハネやすいスタイルになってしまったり、軽くし過ぎてしまったりするトラブルが生じます。骨格の知識を習得していればスキバサミといった道具に頼りすぎることもなく、維持できるスタイルを作り上げることが可能になります。
②スタイリングがしやすい
サロンで仕上げてもらったスタイリングを、自宅で同じようにできないとお客さまが悩んでしまう原因のひとつは美容師の技術不足です。ご自宅でも同じように仕上げられるようなスタイルにすることが「うまい美容師」の特徴です。
③骨格の形から似合うスタイルを選出している
顔の形には種類があります。頭部の骨格の違いを把握していないとお客さまに似合うスタイルを提案することはできません。骨格を把握し、ファッションやメイクの特徴、職業など1人1人のお客さまに合わせたスタイルを提案し、選出できる美容師がうまいと判断されます。
髪の悩みを解決できる
続いての「お客さまの抱えている髪の悩みを解決できるかどうか」も、うまい美容師として欠かせないポイントです。
お客さまそれぞれで、抱えている髪の悩みは違います。例えば、
・乾燥やパサつき、傷み
・くせ毛やうねり
・枝毛や切れ毛
・ボリュームがありすぎる
このような髪に関する悩みを技術で解決してくれる美容師は、おのずとと「うまい美容師だ」と認定されるでしょう。お客さま自身ではどうにもできなかった髪の悩みを技術によって解決することによって、美容師への信頼もアップします。
サロンの数が増加し続けている近年では1人でも多くのお客さまに利用してもらい、リピーターになってもらうことが重要ですよね。そのためにもお客さまの髪の悩みに寄り添い、技術を最大限活用できるかが大切です。
WebサイトやSNSでヘアスタイルの写真を掲載しましょう
サロンの魅力を伝えるためにはInstagram、TwitterといったSNSを利用することが大切になってきます。
お客さまが「このサロンにしよう」と思えるよう、魅力的なヘアスタイルや事例を定期的に公開していくようにしましょう。
カット技術を伝えるには、写真を掲載することが最もシンプルで分かりやすいです。
お客さまは初めて行くサロンの情報は少しでも仕入れておきたいものです。料金や立地はもちろん、プラン内容やサロンの雰囲気、スタッフの様子など細やかな情報が多く公開されているサロンは安心できますので、サロンを利用してもらいやすくなりますよ。
過去の施術を写真で公開し、スタイルの名前や料金などを掲載しておくとお客さまが参考として選びやすくなります。専門的な用語を多用せず、髪の長さにに沿った料金形態もしっかり掲載しておくことが大切です。ちょっとした悪評が一瞬でサロン全体のイメージを低くしてしまう可能性があります。必要事項はしっかり明記し、誰でも理解できる表現を使用することも重要なポイントです。
写真の更新はどのサロンでもできることです。お客さまのの施術後の髪型を撮影させていただき、掲載するフローを確立すれば、撮影や更新はアシスタントやレセプションスタッフにも任せられますよね。
まとめ
お客さまがカット技術のうまさを判断する基準は「髪の悩みを解決してくれるか」、そして「ヘアスタイルの維持ができるかどうか」です。サロン全体の雰囲気や立地、料金などもサロン選びには重要なポイントですが、何度も利用したいと思っていただくためには何よりも技術が必要です。技術力があると判断されることがリピートにつながる重要なポイントであることを、サロンの共通認識としてスタッフに落とし込みましょう。
さらに来店前から技術があるかどうかを判断していただくためにも、スタイルや事例はしっかりサイトやSNS上に公開していくことも大切です。
公開できる情報は多ければ多いほど参考材料となります。さまざまなヘアスタイルのほかに必要事項を明記することでお客さまの満足度向上にもつながります。お客さまに何度も利用したいと思ってもらえるサロンにするために、お客さまの視点に立って考えてみることも重要ですね