
セクハラと言われないヘアサロンの女性スタッフへの接し方は?
男性ヘアサロンオーナーや男性スタッフたちが抱える悩みのひとつが、女性スタッフに対する接し方。
「どんな発言がセクハラと言われるのか分からない」
「セクハラと言われてしまうのが怖くて上手く関わることができない」
そんな問題を解消させて男女共に気持ちの良い職場にするために、ヘアサロンで働く女性のスタッフとの接し方について紹介していきたいと思います。
何気ない一言がセクハラになっている可能性も
近年、ビジネスシーンで多くの問題を生んでいるのが「セクハラ」「モラハラ」「パワハラ」と呼ばれるハラスメントです。
日本では1989年に初めて性的な嫌がらせに対する訴訟が行われ、セクハラという言葉が浸透しました。男女雇用均等法が改正されてもなくならないセクハラの問題は、男性と女性で受け取る言葉のニュアンスが違うことが原因のひとつとして挙げられます。
オーナーとして女性美容師と関わる方は、この機会に普段何気なく発している言葉を一度振り返ってみてはいかがでしょうか?
男性美容師と同じ関わり方ではいけない
すべての女性美容師に該当するわけではありませんが、女性は男性よりも直接的な触れ合いを拒む傾向にあります。
例えば、呼びかけの際、肩をたたく動作は、女性にとって馴れ馴れしい態度に感じてしまうこともあります。
男性にとっては何気ない行動も、女性にとっては不快感や不信感を抱く行動になってしまう場合があるため、男性同士では許されている行為が、女性にも同様に通じるとは思わないようにしましょう。認識の違いが大きな問題に発展してしまうかもしれません。
セクハラと思われてしまう発言とは
彼氏の有無や結婚の予定などを聞く
例 「彼氏いないの?」「まだ結婚しないの?」「彼氏は作らないの?」など
女性美容師が嫌がった時点で、この手の発言はセクハラに該当されてしまう可能性があります。
プライベートな内容は、女性にとっては話したくない内容です。
女性側から相談されたり、話の展開で尋ねることがあったりしても、男性側からはこれらの話題に触れないことをおすすめします。
容姿や服装などについて触れる
例 「色気がない服だ」「似合ってない服だ」「胸が大きい」「太ってる」など
身体的特徴は、女性にとって男性から触れられたくない話題のひとつです。「美人」や「可愛い」などの発言も誉め言葉のように思われるかもしれませんが、女性にとっては、男性の趣味嗜好で容姿を見られたくないものです。
接客に相応しくない恰好やサロンの雰囲気とあまりにも違う恰好をしていなければ、なるべく触れないほうが良いでしょう。
性別や年齢で評価する発言
例 「女らしくない」「おばさん」「〇〇ちゃん」
「女性はこうあるべき」という発言をするのは控えましょう。
男性だから良い、女性だからいけないという発言は「ジェンダーハラスメント」と呼ばれる問題に発展してしまいかねません。
営業上、問題のある行為はもちろん注意が必要ですが、性別や年齢で否定したり注意したりすることはしないようにしましょう。
また、名前に「ちゃん」とつけて呼ぶことは親しみを込めた行為かもしれませんが、不快に感じてしまう女性もいるので注意が必要です。
女性スタッフが言われて嬉しい言葉とは
女性美容師にとって、男性の上司やスタッフから褒めてほしい部分は外見のことではありません。
「いつも頑張ってるね」
「居てくれると助かるよ」
「君に任せて良かったよ」
「成長したね」
「今日もありがとう」
といった、仕事の技術や能力に関する評価が一番嬉しいと感じる言葉です。
業務に関係のない発言をして親睦を深めようとするよりも、仕事に関してどうするべきかをしっかり指示し、正しく評価してあげることが良好な関係を築いていく大切なポイントです。
まとめ
男性にとっては何気ない発言でも、女性にとっては傷つく言葉だったり、不快に感じてしまう言葉だったりするかもしれません。
セクハラ問題は、男性と女性の受け取り方の違いが大きな原因です。一人ひとり受け取り方が異なるため、なかには気にしない女性もいるかもしれませんが、トラブルを避けるためには、仕事に関して必要のない発言や、性別、年齢の話題は避けたほうが良いでしょう。