
相場はいくら?ヘアサロンの料金設定について
カットやカラーなど同じ施術内容でもサロンによって価格はさまざまです。1,000円でカットできる安いサロンから、カットに10,000円以上かかるサロンなどがあります。なぜ料金の相場にこんなに開きがあるのか疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。ヘアサロンの料金設定が高いから良いサロン、安いから技術が低いサロンというものではありません。実は料金設定で変わるのは、価値ではなくターゲット層です。どのようなターゲット層を狙うヘアサロンにするのか、そのターゲット層によってメニュー料金設定はサロンによって異なります。
ではもう少し詳しく料金の違いに関する仕組みをお話をしていきます。
料金設定はヘアサロンによって異なる
ヘアサロンの料金は、客層や立地などお店の方針を決めたうえで設定します。つまりターゲット層に合わせた料金を設定するということです。
カットは最安で約1,000円から、最高で12,000円以上とサロンによって大きく異なります。全国の平均相場は3,311円です。
料金設定をする前に、ヘアサロンのコンセプトをもとにヘアサロンに来店していただきたいターゲット層について考えましょう。
コンセプトとヘアサロンの地域から、ヘアサロンに来店していただけるターゲット層が見出せます。例えば、ターゲット層が「バリバリ働くキャリアウーマン」であれば、格安サロンの料金にする必要はありません。
一方で学生の場合は、美容に使えるお金は限られていますよね。その場合は料金設定を会社員向けのヘアサロンと同じにすると、選ばれない可能性もあります。
料金設定はターゲット層が払える金額かどうかがポイントですので、お客様目線で価格設定をしましょう。
料金設定に不安な場合は、家賃に差がないターゲットエリア内での競合と比較することで相場もわかるので、調べてみるのも良いでしょう。
また、ヘアサロンのコンセプトとターゲット層の設定は、料金設定だけではなく、ヘアサロンのちらしの作成やクーポンサイトで広告を出稿する際にも軸になります。
現在経営しているヘアサロンをリブランディングする場合や、新規店舗をオープンする前にじっくり考えてくださいね。
では次に全国の相場をご紹介します。
立地による料金の差は大きい
ヘアサロンの料金相場は、サロンのターゲット層だけではなく全国の都道府県ごとにも異なります。その理由が家賃です。
都会と地方のサロンでは家賃相場に大きな差があります。また駅近や立地の良い店舗は、家賃もかなり高くなります。家を買うときと同じで、同じ間取りでも郊外に行けば行くほど安く、便利な場所や都心部に近くなるほど高いです。また東京は全国的に比べても家賃が高くなっています。そのため都内と地方とではヘアサロンの相場料金にも大きな差があります。
ヘアサロン相場価格
東京都:カット¥3,785 カラー¥5,928
大阪府:カット¥3,079 カラー¥5,585
青森県:カット¥2,125 カラー¥3,700
店舗賃料(1F)/月・坪
東京都(渋谷):¥35,600
兵庫県(三宮):¥26,700
福岡県(天神):¥19,600
シャンプーやパーマ剤など同じ材料を使用すると、都会の予約必須の人気サロンも地方や郊外の低価格サロンも材料コストは同じです。ただそこに家賃がプラスされることによって、施術料金の差が生まれるわけです。つまり都内と地方とでは同じ内容のサービスを提供していても、サロンの家賃が異なるため料金相場にも差がでます。
最新機械の有無、接客のサービスによって値段が高くなる
美容業界は日々新しい技術や機械が発表され、常に進化しています。
最新の機械をサロンに導入するとそれなりにコストがかかります。シャンプー台だけでも1台約30万円しますし、最新の機械になると80万円から100万円のものもあります。また最新機器を使うための勉強も日々行うことが求められます。このようにお客さまにより良いサービスを提供するためにはお金がかかります。
またドリンクや雑誌などのサービスも同じです。サロンで快適に過ごしてもらうために、最新の男女別・年代別ファッション雑誌やヘアカタログを準備する、季節ごとにドリンクメニューを変えるといったサービスを提供します。このようなサービスにこだわるとコストがかかります。
このように最新機器の導入や接客サービスをどこまで提供するかによって、料金設定が異なります。料金を設定するときは、サービスをどこまで行うのか決めておきましょう。
まとめ
ヘアサロンの料金は、ターゲット層や家賃、サービスの質など、集客戦略によって異なります。今回ご紹介した相場は価格設定の目安として捉えたうえで、コンセプトやターゲット層に適した料金を設定すると良いでしょう。
施術料金に適した技術や接客サービスがターゲット層のニーズとマッチしていれば、顧客満足度も上がり、リピーター獲得につながります。理想のサロンを作るために料金設定を一度見直してみてはいかがでしょうか。