
ヘアサロンのレセプションスタッフは必要?
ヘアサロンの人材配置を考えた際に、雇用するかどうか迷うのがレセプションスタッフです。今回はレセプションスタッフに任せられる仕事と必要性を紹介します。
ヘアサロンのレセプションスタッフに任せられる仕事とは
reception(レセプション)とは受付をする人という意味を持ちます。お客さまが目的を果たすためにサポートをすることが目的です。
ヘアサロンではアシスタントが受付業務を兼任していることが多いです。
近年では国家資格が必要な美容師という職業ではなく、ヘアサロンという美容の知識とスキルを磨ける空間で働きたいと考える女性がレセプショニストを志望することが増えています。
では、レセプショニストにはどんな仕事を任せるべきなのかをご紹介します。
①電話対応
サロンにはお客さまからの予約や問い合わせ、ときにはクレームなど、さまざまな電話がかかってきますよね。
施術中のスタッフや他の業務があるアシスタントたちが電話に応対した場合、その間作業は止まってしまうことになります。メーカーや企業からの電話などの対応はアシスタントだけでは対応しきれないこともあり、オーナーや店長への引継ぎなどが必要になってしまう可能性もあります。
レセプショニストに常駐してもらうことで電話対応を任せることができ、スタッフたちの手を止めることなく施術に集中してもらえるようになります。
そのため電話対応をレセプショニストに任せる場合、一般的な電話対応のマナーだけではなく、予約を受け付けるためにスタッフのスケジュールや料金プランなども把握してもらう必要があります。
②お客さま対応
レセプショニストを抱えるサロンでは多くがお客さまが来店された際のお出迎えからお見送りまで施術以外の接客全般を任せています。
席への案内やドリンクの提供、掃除など、施術を担当する美容師が速やかに動けるようにサポートしてくれます。
お客さまの対応を任せるためには一人一人に合わせた臨機応変な対応が求められ、瞬時にお客さまの機微を判断する視野の広さなどを求めることになります。
さらにお客さまにとっては来店して最初に会うのがレセプショニストです。第一印象はお店を今後も利用していくかどうかの重要な判断材料になるため、迅速かつ柔軟な対応力を求めることになります。
③プレカウンセリング
サロンによっては施術に入る前に、お客さまの髪の状態を確認するプレカウンセリングを任せていることもあります。予約状況によっては担当の美容師が前の施術が終了していない可能性もあるため、事前にカウンセリングを行うと速やかに施術に移れます。しかしプレカウンセリングを行う場合、接客技術だけでなく専門的な知識を持っている人材を選ばなければいけません。
④アフターフォロー
施術を終えられたお客さまに対して、次回も利用していただけるように予約の案内を行ってもらいます。サロンによっては、施術の感想を聞き、メンバーズ登録の推奨、シャンプーやトリートメントのサンプルのプレゼントなど様々な対応を任しています。
いずれもリピーターを作ることがサロンの大事な目的です。そのためレセプショニストとしての実力が試される重要な項目であり、的確にお客さまの要望を把握できる判断力を求めましょう。
サロンの顔だけではなく予約業務も任せられる
レセプショニストに任す仕事の中でも、最も重要なものが予約の管理業務です。
サロンとしては予約の管理を任せることで、主に予約の管理を担当していた店長やオーナーの手が空くというメリットがあります。
最近ではサロンの予約は電話よりもネット媒体が主流となり、サロンによって複数の広告媒体に掲載している場合があります。
各媒体の予約の日時やメニュー、クーポンなどを把握しスタッフのスケジュールと調整しながら予約を管理していきます。数多く存在するサロンの中から選んで予約されているため、お客さまが気分よく当日を迎えられるように正確に管理しておくことが大切です。
予約の状況が被ってしまったり、クーポンやメニューの内容を把握していないと正確な管理ができなくなってしまうため、高い管理能力を求めることになります。
レセプションコンテストもある
高い接客技術やスキルが求められるレセプショニストのレベル向上を目的としたコンテストも存在します。
美容師の技術や感性などを披露するコンテストがあるように接客スキルを競い合い、スキルアップを目指すスタッフたちが多く集まります。
接客マナーから会計方法、予約促進やサロンの販売商品の提案など細かくチェックされていきます。
勉強会としての役割も担っているため、これからレセプショニストとして活躍していく新人スタッフも多く参加し、お客さまの満足度向上を目指して技術を磨き続けています。
まとめ
レセプショニストという職業は美容業界だけに限らず、多くの業界から注目を浴びている職業です。
接客経験がある方や美容業界の経験がある方を採用することがお勧めです。
ヘアサロンを運営していく上で事務作業のみならず美容師のサポートからお客さまのフォローまで行ってくれるため、スタッフたちがより施術に集中できるというメリットもあります。アシスタントたちも今まで任されていた業務の負担が減り、学ぶことに集中できるためスキルアップが早くなることも期待できます。
数多く存在するサロンの中から一度の利用だけでなくまた利用してもらうリピーターを作るためにもレセプショニストはとても重要な存在で、必要な人材です。