
"インスタ映え"に便乗!美容室×インスタグラムの可能性
世界中の人たちと写真の共有ができるInstagram(インスタグラム)は、日本では「インスタ」と呼ばれ、20代から40代の女性を中心に人気のSNS。
Instagramに投稿したときに見映えがいい、という意味の「インスタ映え」が社会現象になり、2017年にはユーキャン新語・流行語大賞にも選ばれましたね。
一般的にも、流行のスポットやスイーツの紹介などに使われるようになり、多くの人がインスタ映えを求めて写真を撮るようになりました。
この現象にはあらゆる企業が注目しており、顧客の新規開拓やリピート率改善のための「マーケティングツール」として導入されることも増えています。
なかでも美容業界は、こだわりの店内や流行のヘアスタイルなど、「おしゃれ」に直結したインスタ映えする写真を撮りやすいため、インスタグラムの拡散力と販促効果が最大にいかせる業種といわれています。
インスタ映えする写真はどうすれば撮れるのか、どのようにインスタグラムを活用すれば効果が期待できるのか、今回はこのような点についてご紹介します。
目次[非表示]
- 1.最も重要な"映え"力
- 1.1.映える工夫その1 "グリッド"を活用
- 1.2.映える工夫その2 "画像加工アプリ"を活用
- 1.2.1.Phonto 写真文字入れ
- 1.2.2.Layout from Instagram
- 1.2.3.VSCO
- 2.マーケティングの要は"ハッシュタグ"
- 2.1.ヘアアレンジ系ハッシュタグ
- 2.2.カラー系ハッシュタグ
- 3.夜間を狙え!"投稿時間"
- 4.まとめ
最も重要な"映え"力
インスタグラムは写真で不特定多数のユーザーとコミュニケーションをおこなうSNSです。主役は写真なので、インスタ映えを意識した見映えの良い写真を投稿することが重要なポイント。
インスタグラムのユーザーは、タイムラインやハッシュタグ検索で一覧表示された画像から、興味を惹かれた写真をピックアップして見るのが一般的です。
そのためには、
・興味を持ってもらえるビジュアル
・すてきな写真に見える画質や構図
を抑えたいところです。
単にネイルやヘアスタイルを写真に撮ってアップするだけで終わらせず、インスタ映えする写真の撮り方を身に付けましょう。魅力的な画像をアップしていくことで、人の興味をひき、フォロワー数の増加にも期待できます。
また、インスタグラムの検索結果一覧は、新しい投稿順に表示されるようになっていますので、こまめにインスタ映えする写真を投稿し続けることが、集客へのポイントです。
インスタ映えする写真のコツをいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。
映える工夫その1 "グリッド"を活用
写真を撮ろうとしたとき、撮影画面を9等分するように、縦横それぞれに3本の線が入っているのを見たことはありませんか?この線のことを「グリッド」といいます。
全体的な構図のバランスがとれていると写真の見映えが良くなりますが、なかなか素人にはむずかしいものです。そこで、このグリッドの出番です。
グリッド線が交わる点が、人間の目に留まりやすいポイントなので、それを意識して撮影するだけでも魅力的な写真を撮りやすくなります。
スマートフォンの設定画面やカメラアプリ内の設定項目にグリッドの表示といった項目がありますので、オン設定にして活用しましょう。
映える工夫その2 "画像加工アプリ"を活用
撮った写真をアップするだけでは何だか物足りない、ということもありますよね。
特に強調したい写真の場合には、文字入れやフィルターなどの写真加工を行うのも人の目を引き付ける効果が期待できます。
商品情報を写真に入れ込んだり、背景部分だけぼかしを入れたり、という加工をすると、、グッと見映えの良い写真に仕上げられます。画像加工というと、難しそうな印象がありますが、最近では手軽に加工できるアプリも多数登場していますので、簡単にインスタ映えを狙った画像を作ることができます。
スマートフォン用の画像加工アプリには、いろいろな機能のものが多数ありますが、そのうちのいくつかをご紹介します。
Phonto 写真文字入れ
写真に文字を入れて、おしゃれな画像にできるアプリです。フォントの種類も多いので、写真のテーマに合わせたフォント選びができます。商品情報やキャッチフレーズを入れるだけでも、アピールしやすい画像に仕上げられます。
Layout from Instagram
複数の写真を組み合わせて、1枚の写真に合成できるアプリです。最大9枚までの写真を選択でき、マンガのコマ割りのように自由にレイアウトできます。何枚かの写真を一度に見せたいときに便利です。
VSCO
撮影した写真を柔らかい色彩に変更したり、明るさを上げてさわやかに見せたりすることでも写真のおしゃれさがグッとアップします。そのようにおしゃれな仕上がるフィルターが使えるアプリです。切り抜き加工もできますので、写真にいろいろと手を加えたいときにおすすめです。
マーケティングの要は"ハッシュタグ"
インスタグラムには「#ヘアカラー」のような、ハッシュタグ(#)という機能があります。ハッシュタグは、写真につけたキーワードのようなもので、インスタグラムの検索機能にもヒットするようになっています。
ハッシュタグでの検索を利用されることが多いため、適切なハッシュタグを付けるのはとても重要で、フォロワー以外の人に写真を見てもらうためには、このハッシュタグで呼び込むのが最も近道ともいえます。
ハッシュタグは最大30個まで付けられますので、メインキーワードや検索しやすいキーワード、ニッチなキーワードなどをあわせて設定することで、多くの人の目に留まりやすくなります。
ハッシュタグの付け方は、キーワードとなる単語の前に「#(半角シャープ)」を付けるだけです。複数のハッシュタグを付ける場合には、#ヘアカラー#アッシュのように並べて設定すればOKです。簡単に付けられますので、積極的に活用しましょう。
ヘアスタイルに関するハッシュタグの例を簡単にご紹介します。
ヘアアレンジ系ハッシュタグ
ヘアアレンジ系のハッシュタグの一例です。
・ヘアセット 投稿数 約1,850,000件
・ヘアアレンジ簡単 投稿数 約13,400件
・アレンジ解説 投稿数 約34,000件
・ヘアアレンジやり方 投稿数 約20,000件
・簡単ヘアアレンジ動画 投稿数 約6,500件
・アレンジヘアスタイル 投稿数 約150件
投稿内容にもよりますが、このような場合は、投稿件数が多い「ヘアアレンジ簡単」と、最も投稿数の少ない「アレンジヘアスタイル」をあわせてハッシュタグにするのがおすすめです。
カラー系ハッシュタグ
ヘアアレンジ系のハッシュタグの一例です。
・ヘアカラー 投稿数 約3,041,000件
・透明感カラー 投稿数 約362,100件
・透け感 投稿数 約199,800件
・外国人風カラー 投稿数 約1,815,200件
・バレイヤージュ 投稿数 約673,200件
・ヘアカラーアッシュ 投稿数 約15,000件
・ユニコーンカラー 投稿数 約46,000件
・グレージュ 投稿数 約2,212,000件
・流行カラー 投稿数 約1,500件
画像に使用したヘアカラーの色だけでなく、上記の場合は、投稿数の少ない「流行カラー」も一緒にハッシュタグにしましょう。
夜間を狙え!"投稿時間"
フォロワーを増やし、もっと集客にいかしたい、という場合は、投稿時間にも注意しましょう。「気が向いたときに投稿する」では、集客ツールとしての効果を発揮できない可能性があります。
前途のとおり、インスタグラムの検索結果一覧は新しい順に並ぶようになっており、せっかくキレイに仕上がった写真も、投稿から時間がたってしまうと下へ下へと下がってしまいます。できるだけ多くの人の目にとまるためには、上部に表示される工夫が必要です。
インスタグラムのアクティブユーザーが多い時間帯は、20時から22時といわれています。アクティブユーザーが多い時間帯を狙って投稿することで、投稿した写真を見つけてもらいやすく、また多くの人の目に触れやすくなります。そして、多くの人の目に触れることでフォローしてもらえる確率も高くなります。
反対に、眠っている人が多い時間帯である深夜1時から6時は避けましょう。
さて、いざ投稿しようと思っても、タイミング良く投稿できないときもありますよね。
20時から22時は美容室の後片付けやプライベートタイムに入っている、という方も多いのではないでしょうか。プライベートタイムを削ってまで投稿しようとは思えない方もいらっしゃると思います。
なかなか思った時間に投稿できない、という方向けに予約投稿アプリというサービスもあります。
予約投稿とは、事前に、特定の投稿を指定した日時に投稿予約できるサービスです。
代表的なものに「Statusbrew」といった予約投稿アプリがあります。このようなアプリを上手に使うことで、プライベート時間を削ってしまうこともありません。
まとめ
インスタグラムを集客に活用するには、まず”インスタ映え”を狙うことが重要です。
「ほかの写真も気になる!」と思ってもらえるような写真を撮るように心がけましょう。
また、多くの人に写真を見てもらうためには、ハッシュタグの併用や投稿時間の工夫もお忘れなく。
最近では、インスタグラムを手軽に活用できるようなアプリもたくさん登場してきていますので、上記のことを意識しながらインスタグラムを活用してみてはいかがでしょうか。
上手に使えば、集客やリピート率改善にもつなげやすくなりますよ。