美容院の厳しい現実。今の市場と経営難になった理由

大きな夢を持ち、やっとの思いで美容院を開業しても、すぐに失敗してしまう人は後を絶ちません。実際に、美容院を経営していて、安定させることができずに困っている人は多くいるでしょう。

美容院の経営を安定させていくには、顧客のことや利益のことなど、さまざまなことを考えなくてはいけません。失敗する場合には一定のパターンがあり、同じ失敗をしないためにはそれを知っておくことが重要です。

今回は、美容院の経営の現状や、失敗してしまうパターンを紹介していきます。


目次[非表示]

  1. 1.90パーセントが廃業?難しい美容院経営の現状
  2. 2.美容院経営に失敗しないために大切なこと
  3. 3.失敗の理由①ビジョン、コンセプトが明確ではない
  4. 4.失敗の理由②数字やお金の管理がずさん
  5. 5.失敗の理由③集客や内装にお金をかけすぎる
  6. 6.失敗の理由④ポータルサイト頼りになっている
  7. 7.失敗の理由④オープン前、オープン後の集客が甘い
  8. 8.失敗の理由⑤技術だけを磨く
  9. 9.まとめ


90パーセントが廃業?難しい美容院経営の現状

理美容業界の全体の売上は2兆1474億円の中、美容業が占める割合は、約70パーセントである1兆5000億円ほどとであることがわかります。

(参照:矢野経済研究所│理美容市場に関する調査を実施


このことから、美容市場の需要はとても高いことがわかります。


政府統計の総合窓口│衛生行政報告例

(参照:政府統計の総合窓口│衛生行政報告例


また、美容院は過去のデータから確認すると毎年約3,000店舗ずつ増えています。

実はこの美容院の店舗数はコンビニの4倍ほどの数字とも言われています。

このようなデータを見ると美容院の需要は高いのでないかと思われる方もいるでしょう。


一方、美容師が独立開業した後の事業継続率は、

  • 1年以内に40パーセント
  • 3年以内に10パーセント
  • 10年以内に5パーセント
  • 20年以上に0.3パーセント

とされており、約7000件の美容院が閉店・廃業しているとも言われています。

このように、美容院の経営は非常に厳しい現状であるということがわかります。


美容院経営に失敗しないために大切なこと

では、美容院の経営に失敗しないためには何をすれば良いのでしょう。

美容院の経営に限った話ではありませんが、サービス業の経営を成り立たせるためには売上が必要不可欠です。

売上を向上させるためには、効率の良い集客と資金管理が挙げられます。


美容業界は、このように非常に競争の激しい業界ですので、オリジナリティの演出は必須になります。何よりも、顧客の満足度を上げることが大事になってきます。

また、収入と支出のバランスが崩れれば赤字となり、経営することができなくなります。

経営の中で起こるお金の循環をどう効率化するかをしっかりと考えなければ、生存競争で生き残ることは難しいでしょう。


失敗の理由①ビジョン、コンセプトが明確ではない

美容院の失敗例としてよく挙げられるのは、コンセプトの不明瞭化です。

オープン当時は夢を持ち、コンセプトに沿って事業展開をしていこうと意気込むやる気やモチベーションがあります。しかし、経営をしていく中、現実と直面することで、そのコンセプトを曲げなくてはならない局面が出てきます。

ある程度の柔軟性は必要となってきますが、当初のコンセプト自体を大きくかえてしまうのは失敗を招くことになります。


開業する段階で、顧客のニーズに合わせたコンセプトが定められているか、継続的にそのコンセプトで営業することができるかなど、しっかりと考える必要があるでしょう。


失敗の理由②数字やお金の管理がずさん

資金管理がずさんなことも、美容院が失敗する事例として挙げられます。

美容師は、美容業に関しては専門学校などで勉強しているので、プロと呼ぶに差し支えないものです。しかし、経営や経理などに関しては素人同然です。

そのため、売上や支出の管理まで目が行き渡らず、気がついたら資金が足りなくなっていた、というケースもあります。

ただ、経理のことまで自分で考えてしまうと、本業の美容業はおろか、集客や品質向上などの部分がおろそかになってしまうこともあるでしょう。


そこで、税理士をつけるという方法があります。

税理士をつけることにより、経理のことを任せ、自身は集客などに集中できるというメリットがあります。

税理士は、資金管理をしっかりと行うこともできるので、経営の現状がわかりやすいものとなります。

失敗の理由③集客や内装にお金をかけすぎる

内装にお金をかけすぎるのも、経営難に陥る原因となるので良くありません。美容師の独立は、開業がゴールではありません。

美容師の独立とは、新しく店を開業させ、経営していくことが目的です。

そのため、開業資金を借入られても、内装などにこだわってしまい、肝心の運転資金が残らないという人も多くいます。

確かに、お店は自分の城となるものなので、内装などにこだわりたい気持ちもわかります。しかし、運転資金のことを考えなくては経営というものは上手くいきません。内装は、経営がしっかりと軌道に乗ってから考えるようにしましょう。

お金の使い方は、慎重に考え、どう使えば経営に有利に働くか予測を立ててから動くようにしてください。


失敗の理由④ポータルサイト頼りになっている

宣伝媒体として、ポータルサイトを利用する方法は良いことです。しかし、そこに依存してしまってはいけません。

ポータルサイトにおける宣伝のメリット・デメリットをしっかりと把握していなければ、落とし穴となってしまう可能性があります。

現在、ポータルサイトでの広告は一般的なものとなっており、割引券などの付加価値をつけて宣伝する場合がほとんどですが、単価は下がります。その一方で、しっかりとお店のアピールができ、お客様の満足度を満たせればリピーターとなってくれる可能性が高く、今後の経営安定につながります。

しかし、集客のことだけを考え、ポータルサイトばかり利用していると、単価を上げることができず、広告費を回収できないという悪循環に陥ってしまいます。

ポータルサイトありきの宣伝ではありますが、ポータルサイトありきの経営ではいけません。


失敗の理由④オープン前、オープン後の集客が甘い

オープン前、オープン後の集客が甘くなり、経営難になるというケースもあります。

オープン前は開店準備など、さまざまなことで頭がいっぱいになり、宣伝まで頭が回らないということがあります。

しかし、地域と付き合っていくには、近くに美容院がオープンしたということをしっかりと知ってもらう必要があります。認知度が上がれば、それだけで集客となることもあります。


オープン後の集客も意識しなくてはなりません。

さまざまな宣伝方法がありますが、ライバル店と広告媒体が被ってしまうと効果は半減してしまいます。事前のリサーチで、ライバル店がどの媒体で広告を行っているか知っておかなければ効果的な宣伝はできません。

そのため、自分の店だけのホームページを持っているなど、オリジナリティを出すことでライバル店と差別化を図ることができます。


失敗の理由⑤技術だけを磨く

何よりやってはいけない失敗例は、技術だけあれば良いと考えることです。

サービス業は、需要と供給が合致することで初めて成り立つものです。技術力が高いだけでは、需要と供給は成り立ちません。

経営をするうえでは戦略が必要となり、ターゲットの絞り込みが重要になります。

ターゲットを絞り込むことにより、ライバル店との競争優位を作ることもできます。クオリティの高いサービスを提供できなくても、ターゲットを絞り込むことにより、少ない経営努力で大きい効果を得ることもできます。


技術者としての立場であれば、技術力だけが必要ですが、経営の場合は技術と利益の両方を確立しなくてはなりません。


まとめ

競争率が高い美容業界で生き残るには、経理や資金管理などの経営に関する知識が必要となります。美容師が完全に独立するには、技術だけでなく、経営力も必要となります。

今回紹介したことを参考に、これから独立を考えている美容師の方は失敗しない経営を目指していきましょう。

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