美容院経営の失敗と成功の違いとは

最近、街のあちらこちらで美容院を見かけるような気がする……そう考えているなら、それはあながち間違いではありません。
2014年時点で日本全国の美容院数は約24万店舗です。
また、2015年3月末時点での美容師の数は、約50万人にものぼり、美容院と美容師の数は年々上昇し続けています。

ちなみに、どんな街にでもあると感じるコンビニエンスストアの数は2018年5月時点で約5.5万店です。
その数を耳にすれば、美容院がいかに多いのかを実感していただけるのではないでしょうか。

それだけの数の美容室があるのですから、美容院すべてをまかなうだけのお客様がいるわけではありません。
さらに、それだけの数の美容室すべてが経営的に成り立っているわけではない……これは、火を見るよりも明らかなことでしょう。
ここでは、成功する美容院を目指す皆さんに、美容院を経営するうえでの失敗と成功を分ける分岐点は何かについて、解説します。


目次


美容院は年間8000店が閉店する

2014~2015年度にかけて、美容院は約3000以上も数が増えています。
これだけに目を向けると美容院としての需要があると思いがちですが、これは実は、年間で8000もの美容院が閉店した結果の数なのです。
2015年の美容院の開業は年間約1万2000といわれています。その中で、毎年8000もの美容院が廃業しているということです。


多くの美容院が開業する理由は、美容師の雇用環境にあります。
20歳前後で就職した美容師には、ハードな環境が待ち構えています。
朝から晩まで働き続け、なかなか休みも取れず、福利厚生もないに等しい。
そんな中で、大きな夢と希望を抱えて就職した美容師の約5割が1年で、約8割が3年で辞めていくともいわれています。

このような毎日の中で、美容師の多くが「よりよい生活・よりよい環境」を求めて、独立を志すようになるのも無理のない話です。
独立に成功した美容師の話を耳にすれば、その思いが募るのも当然でしょう。
しかし、ここで思い出していただきたいのが、年間8000もの美容院が閉店しているということ。
やっとの思いで開店した美容院の大多数は、失敗に終わっているのです。

そういった現実にふたをして、成功するイメージだけで美容院を開店しても、なんとかなるわけではありません。
美容院を経営するという経営者としての視点をもって取り組まねば、つぶれていく8000店のひとつになって終わってしまいます。
まずは、経営的な知識を身につけ、借金して手に入れた運転資金が尽きないうちに客数を増やす工夫をしなければ、閉店せざるをえないのです。
その現実にしっかり目を向けていきましょう。


経営知識の有無

私には美容師としての技術があるから、美容院を開店しさえすれば、おのずとお客様は集まるはず。経営に失敗するはずがない……と勘違いをしている人が多い傾向です。
さらに、美容院を開きさえすれば「経営者」だという勘違いをしている人もいます。
しかし、実際に開店した美容院の経営を軌道に乗せ、自身と従業員の生計を立てられるようにしていくのは、本当に難しいことです。

そもそも美容院の売上が月200万円ほどあった場合、どれほどの儲けが見込めるのかを考えてみましょう。
人件費や材料費、水道光熱費、広告宣伝費、家賃、初期費用の返済など、もろもろの経費を差し引くと、手元に残る利益は40万円ほどにしかならないということも。
ここから税金を引かれると、30万円程度しか残らないことになります。

実際の儲けを増やし、美容院の経営を成り立たせるために必要なのは、経営的な知識であり、数字で物事をとらえる考え方です。
美容院を経営するための経費や税金、国からの補助金・助成金などについて自ら学び、資金繰りを上手にやりくりしようという情熱も必要になります。
こうした知識や情熱があって初めて、美容院の経営が成り立っていくのだと理解しておきましょう。


資金力の有無

開店という夢に向けて心躍っている時期や、開店すればなんとかなると考えている時期に、さほど深く考えずに借金してしまうことがあります。
このような借金が原因で、閉店に追い込まれることも少なくありません。
経営的な知識の有無もさることながら、資金力の有無も、事業の成功・失敗を大きく左右します。

実際に閉店せざるを得なくなるのは、事業を続ける資金が底をつくことです。
では、資金がなくなる原因はどこにあるのでしょう。
ひとつには、返すあてのない無計画な借金をしたから。
高価な機材を初期設備として購入してしまい、その返済に追われたり、身の丈に合った人件費や家賃でなかったりするということもあるはずです。

開店前にそろばんをはじき、見込んでいたような売上金にいたらない場合もあるでしょう。
そんな見込み違いによって資金が回らなくなり、閉店するはめに陥らないよう、無理のない範囲で資金を準備できるようにしておくことが重要です。


自分の指名客の有無

美容師としての腕がありさえすれば、お客様が集まるはずと過信して、集客するための努力を怠るのも、閉店への道筋のひとつです。
売っているものが良ければ、店が繁盛するわけではありません。
売り物の良さをどのようにアピールするかが、大きなカギなのです。そもそも、もともと働いていた美容院で固定客をつかんでいない人が独立しても、経営がうまくいくはずがありません。

なぜなら、独立が成功するか否かは、それまでの固定客が新しい店に足を運んでくれるかどうかにかかっているからです。
もとの店から新しい店に客を引き抜く行為は禁じられていますが、固定客の気持ちをしっかりつかんでいれば、その動向はおのずと定まってくるでしょう。
あまりにも高額の料金を設定しない限り、お客様は、自分が気に入った美容師に切ってもらいたいと思っている人が多い傾向です。

こうした固定客を得るために大切なのは、お客様と誠心誠意向き合うこと。
接客や技術に重きを置き、一人ひとりのカルテにしっかり記入して管理していくことです。
さらに、新規の顧客を増やすため、費用対効果などを考慮したうえで広告を打つことも必要になります。


まとめ

「美容院を開こう」「サロンを開店しよう」と夢みるあなたにとって必要なのは、まずは現実をしっかり受け止めること。
さらに、経営者の視点をもって、自分に足りないものを補う努力も重要になります。
どの業種・業界においても、経営者として成功するためには、努力することが必要です。

経営的な知識を身につけ、資金をしっかり回し、顧客の気持ちをしっかりつかんでいかねばなりません。
あなた自身が努力をいとわず、経営そのものを楽しむことができれば、おのずと売上も増えるはず。
​​​​​​​あなたの夢を実現する良いサイクルを生み出すためにも、日々努力していきましょう。



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